新しくスタートする公立中高一貫校の中でも、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、理数教育の方針を掲げる学校も珍しくありません。
算数の過去問を見てみると、各校の特長がよく出た問題、工夫された問題が多いんですね。
プログラミング化し、論理的思考力を鍛える
たとえば、平成28年度の西京高校附属中学校の適性検査ではこのような問題が出ました。
「プログラム付きロボット」の動きについて。オリジナリティ溢れる問題です。
問1はロボットの経路を描写する問題。
パターン化されたロボットの動きを把握して、プログラムの条件を推測していきます。
ビジュアルプログラミングで表現するとどうなるでしょうか。
ロボットの動き3パターンで決まっていますので、ABCで定義しました。
そしてこの問題は、条件1と条件2をどうするかによって経路とゴールまでの時間が変わります。
それぞれ数値を入力できるように変数を扱えるようにアレンジしました。
プログラムは出来上がりました!
問1をスタート。
経路が描けました!
ペンを使って経路に赤色を塗るようにプログラムしています。
楽しく学べるプログラミング描写
公立中高一貫校の適性検査では、こうした論理的思考力が問われる内容が多く見られます。
プログラミング学習でトライ&エラーを通じて体験することは、こうした能力を自然と身につけるに等しいんですね。
さらに、物事をイメージする力も磨かれます。
たとえば文章題で書かれている内容をプログラミングで表現しようとしたとき、
「メートルという単位を画面上でどうやって表現しようか?」
「この条件をどういう動きで表わそうか?」などなど。
プログラムをつくる過程でどんどん想像力が養われます。
受検に向けた楽しいプログラミング学習が、子どもの思考力、想像力を伸ばします。